Philips Hue、新型ブリッジ「Bridge Pro」で照明がモーションセンサーに
https://www.theverge.com/news/759240/philips-hue-leak-hue-bridge-pro-zigbee-motion-sensing
Philips Hueが約10年ぶりに新型ブリッジ「Hue Bridge Pro」を発表予定であることが明らかになりました。公式サイトに掲載された情報によると、新ブリッジは処理能力と接続可能数が大幅に向上し、Zigbee接続のHue電球をモーションセンサーとして機能させる「Motion Aware」技術を内蔵しているようです。これにより、専用センサーを設置せずとも、部屋の移動に応じて照明が自動で反応するようになることが期待されます。
ブリッジのスペックも大きく進化しました。Wi-Fiへの対応や、プロセッサやメモリのパフォーマンス向上、加えて最大150個の電球と50個のアクセサリに対応し、AI照明アシスタントとの連携も予定されています。この他にも、2K画質対応の新型有線ビデオドアベル、エネルギー効率が40%向上し0.2%まで調光可能な新型A19電球、ChromaSyncによる正確なカラーシンク対応の新型グラデーション照明ストリップなど、豊富な新製品が登場予定です。
また、Sonosの音声アシスタントによるHue照明の操作にも対応予定で、AlexaやSiriに比べて機能は限定的ながらローカル処理でプライバシーに配慮したスマート操作が可能になります。さらに、屋外向けには「Festavia」ブランドの固定型常設ライトやグローブ型ストリングライトが登場します。特にグローブライトは光のグラデーションやカラーエフェクトが楽しめる美しいデザインとなっています。
注目の「Bridge Pro」は、IFA 2025(ベルリン)にて正式発表される見通しです。Hueのスマート照明体験を根本から進化させる、大きな一歩となることは間違いないでしょう。
AppleがiPhone AirにThread対応を追加 2026年スマートホーム本格参入の布石
iPhone Airが示すAppleの次なる一手
Appleは2025年9月10日に発表した新モデルiPhone Airで、超薄型デザインと共にThread通信規格への対応を明らかにしました。Threadは低消費電力デバイスをつなぐネットワーク技術で、Matter規格と組み合わせることでWi-Fi不要のスマートホーム環境を構築可能にします。この一手はAppleがスマートホーム分野を次なる成長領域と捉えていることを示唆しています。
Thread対応がもたらす実用的メリット
iPhoneがThreadに対応することで、スマートセンサーやスマートロックなど低電力デバイスを直接制御できるようになります。主なメリットは4つあります。まず、Wi-Fiや専用ハブが不要でシンプルに利用可能となります。また、Wi-Fi経由よりもセキュリティが高まり家庭の安全性が向上します。3つめは自動化機能が途切れにくくなることです。4つめは停電時でも一部のデバイス操作が継続できることです。これらはApple Homeアプリの利便性を大幅に引き上げます。
2026年 Appleスマートホーム元年へ
業界では2026年にAppleが自社ブランドのスマートホーム製品群を投入すると予測されています。セキュリティカメラ、スマートディスプレイ、Siri搭載ロボットなどがその一例です。今回のiPhone AirにおけるThread対応はその布石と位置づけられるでしょう。さらにSiriの大幅アップグレードやAI機能の強化により、Apple Homeは高度なホームオートメーション基盤へと進化する可能性があります。
市場へのインパクトと期待
スマートホーム市場は既にGoogleやAmazonがリードしていますが、Appleが本格参入することで競争は新たな局面を迎えます。iPhoneという普及デバイスを中核に据える戦略は、エコシステムの強さを活かして一気にシェア拡大を狙える点が特徴です。2026年以降、Appleが消費者にとって最もシームレスなスマートホーム体験を提供できるかに注目が集まっています。
Samsung、IFA 2025で「AI Home: Future Living, Now」を発表
https://news.samsung.com/global/samsung-unveils-ai-home-future-living-now-vision-at-ifa-2025
暮らしを変えるAIホームのビジョン
2025年9月4日、ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2025で、サムスン電子は「AI Home: Future Living, Now」という新たなビジョンを発表しました。単なる未来像ではなく、すでに現実に体験できるAIホームを掲げ、特定の人だけでなくすべての人に向けた日常の変革を目指すとしています。サムスンのデジタル機器事業トップである金喆基副社長は「技術は生活を支える背景となり、人々がより豊かに生きられるようになる」と語りました。
便利さ・健康・省エネ・安心を支えるAI
サムスンの調査によると、消費者の66%がAIホームに魅力を感じており、日常タスクの効率化や音声・スマホによる操作を期待しています。AI HomeはSmartThingsによる自動化を通じて照明や温度を調整し、ブラインドを天候に合わせて連動させることが可能です。さらに、健康管理や睡眠の最適化、栄養プランニングを通じて家族の時間を充実させることを目指しています。エネルギー面でも注目されており、SmartThings Energyによって洗濯機の消費電力を最大70%削減できるほか、Knox VaultやKnox Matrixによるデータとデバイス全体のセキュリティ強化も実現しています。
Bespoke AIとVision AIが広げる新しい生活体験
IFAでは最新のBespoke AI家電も紹介されました。液体まで検知できるAI掃除ロボット、衣類に合わせて洗浄を最適化するAI洗濯機、汚れ具合を判断して洗浄サイクルを調整するAI食洗機などが登場しました。さらにVision AIは大画面ディスプレイに拡大され、自然な対話が可能なコンパニオンとして家庭でのエンターテインメント体験を刷新します。GoogleやMicrosoftなど世界的AI企業との連携も強化し、115インチのMicro RGBディスプレイやポータブルAIテレビ、長時間稼働のサウンドタワーといった新製品も公開されました。
Galaxy AIの進化と拡大
サムスンは2024年にGalaxy AIを2億台以上のデバイスに導入しましたが、2025年末までにその数を4億台に拡大する計画を示しました。最新のGalaxy AI体験は新しい製品群に広がり、マルチモーダル機能を活かしてよりシームレスなモバイル体験を実現することを目指しています。スマートフォンを中心に、AIによる生活支援がさらに多様な場面に浸透していく見通しです。
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