スマートホームのプロ集団!?クライアントの事業を成功に導くための組織づくりとは

X-HEMISTRY(ケミストリー)は、スマートホームに関する事業プランの立案から事業立ち上げまで併走支援を行うプロ集団です。

海外のスマートホーム業界でも“事情通”として知られる代表の新貝は、その知見を若手メンバーにも惜しみなく共有しながら会社を成長させています。

今回の記事では、日本におけるスマートホーム市場の開拓に挑むX-HEMISTRYの組織づくりについて聞いていきます。

新たな市場開拓に挑む組織に求められること

――組織体制の特徴について教えてください

X-HEMISTRYは、スマートホーム事業開発のコンサルティング経験が豊富な私と、ハードウェアのみならずネットワーク技術にも精通したエンジニアの眞田真が、互いの強みを生かしながら日本に新たな市場を開拓することを目指して2019年9月に設立した会社です。設立当初は2名だったメンバーも現在は10名となり、営業・ビジネス開発を手がけるチームとエンジニアチームの2つに分かれながらも、双方のチームが連携して業務に取り組んでいます。

社員の年代は20代から50代まで幅広く、スマートホームのビジネス開発の経験者、海外事情に通じたコンサルタント、スマートホームの設置・サポートに強みを持つソリューションエンジニアなど、それぞれの分野のプロフェッショナルが集まっています。メンバーが増えたことで、設立当初に比べると「組織」としての体を成すようになってきましたが、従来型の日本企業によく見られるような堅苦しいルールは一切なく、かなり柔軟な組織運営を行っているのが当社の特徴だと思います。

――「柔軟な組織運営」について、詳しく教えてください。

そもそも、「X-HEMISTRY」という社名は「世界中のソリューションと日本のマーケットをかけ合わせてケミストリー(化学反応)を起こす会社でありたい」という願いをこめて付けた名前です。この願いを実現するにはどのような組織であるべきかを考えると、「グローバル」「自由」「フラット」の3つがキーワードになります。

世界のトレンドは海外から生まれているので、ケミストリーを起こす会社を目指すのであれば、海外の最新情報にアンテナを張り巡らし、海外企業と提携・協業する「グローバルな組織」であることは必須条件です。海外企業との時差を考慮した上で、社員一人ひとりが無理なく最高のパフォーマンスを発揮できるようにするには、時間や場所に縛られない「自由な働き方ができる組織」であることも欠かせません。また、刻一刻と変化する世の中の情勢に対応していくには、意思決定までの時間を短くして素早く動くことのできる「フラットな組織」であることも重要になります。

全員が「グローバル展開」を掲げる

――組織運営において、「グローバルな組織」であることを実感したエピソードはありますか?
今後どのような会社にしていきたいかをメンバーと話し合ったとき、全員から「グローバル展開を目指せる会社にしたい」「海外進出をしたい」という声が上がりました。「X-HEMISTRYは、グローバルな組織なのだ」ということは、全社員の共通認識となっているように思います。

当社の採用は人物重視ですが、グローバル展開を前提としているため、英語でのコミュニケーションに抵抗がない人を採用しています。日常的にメールでもミーティングでも英語を使う機会が豊富にあるため、「英語力を生かしたい」「仕事を通じて英語力を高めたい」と思っている人には最適な職場です。

海外からのゲストを迎えて一緒に仕事をする際は、ミーティングを終えてから皆で食事に行くこともあるのですが、当社の若手メンバーはそんなときも臆せずに英語でフランクに話しかけて楽しんでいます。相手が海外の人だからといって堅苦しく構えずに、人と人としてのコミュニケーションを楽しもうというマインドを持っている社員が多いですね。それがそのまま社風となっているように思います。

――グローバル展開に欠かせない「自由な働き方」について、教えてください
海外企業との提携が多い当社では、北米企業とは早朝、アジアや中東・ヨーロッパの企業とは日中から夕方にかけてミーティングを行うことが多いため、通常の9時~17時の働き方では対応することが困難です。そこで、新型コロナウイルスの流行前からリモートワークを導入し、時間や場所に縛られない自由な働き方を実践してきました。

当社ではオフィスへの出社もマストではなく、社員はそれぞれの自宅やカフェなど、自由なロケーションで仕事ができます。自宅で早朝に北米企業とオンラインミーティングをして、その後で子どもを保育園に送り、自宅に戻って仕事をするといった働き方をしている社員もいて、自由な働き方ができる組織であることはワークライフバランスの実現にもつながっています。

X-HEMISTRY流「フラット」な組織づくり

――「フラットな組織」を実現するための取り組みについて教えてください。

当社ではメンバー全員が専門分野を持つプロフェッショナルとして活動しているので、若手のメンバーにも仕事をどんどん任せています。経験や知識は年長者のほうが豊富かもしれませんが、世の中の動きを敏感にキャッチする力は若者のほうが優れているはずです。そのため、フラットな立場での意見交換を行うことが、会社としてのアウトプットの質を高めることにつながると考えています。他社から転職してきた社員の中には、前に勤めていた会社では「年長者の発言に黙って従うのが若手の役割」という雰囲気を感じていたというメンバーもいるのですが、当社では若手にも積極的な発言を求めますから、「自分も発言していいんですね!」と意欲的に業務に取り組んでいます。

――スマートホーム事業の新規開拓経験が豊富なメンバーの知見を、どのようにして若手のメンバーにも共有しているのでしょうか。

知識のインプットのみではなく、実務でのアウトプットを通じて学んでほしいというのが当社のスタンスです。総勢10名の小さな組織ですから、若手メンバーが経験豊富なメンバーの仕事を間近で見たり、担当業務について具体的なアドバイスをもらったりする機会も多く、スマートホーム事業の経験が浅いメンバーでも着実に力を伸ばしていける環境となっています。系統立てた知識の伝達が必要な事柄に関しては、社内勉強会を開いて知識を共有することもあります。

――X-HEMISTRYが仕事において重視している価値観はどのようなものでしょうか。

私たちは新たな市場開拓や事業開発に挑戦する集団なので、とにかく早く動くこと、じっくり考える前に行動に移して失敗から学べという「Fail fast(フェイルファスト)」のマインドを重視しています。社内報告は報告書を作成せずに口頭で行えばよいようにしていますし、形骸化してしまいがちな作業はできるだけ簡略化することを心がけています。

採用においては、経験や能力・スキルといったことよりも、その人が「一緒に働きたいと思える人物か」ということを重視しています。当社の採用プロセスは独特で、かしこまった面接は実施しておらず、まずはZoomを使ったカジュアルな面談から始めます。お互いに波長が合いそうであれば職場見学に来てもらい、その後はメンバーたちと一緒に食事をします。そのときの感想をメンバーに聞き、「一緒に働きたい」となれば採用するという流れになっているので、ミスマッチが起こりません。

人物重視での採用は、予期せぬ事態に直面した際も「このメンバーで話し合えば最適解を見つけられるだろう」という組織全体への信頼感にもつながっています。これまでは少人数の組織だったこともあり、組織に対する認識や社風といったものは言語化しなくても社員間で共有することができました。今後、組織拡大に伴ってミッションやバリューとして言語化する必要性も生じるかと思いますが、その場合も社員全員で話し合って決めていくつもりです。

未来のスマートホーム事業を担う人材育成

――オフィス環境にこだわっている背景を教えてください
いわゆるオフィスビルには入居せず、ちょっとおしゃれな賃貸アパートの一室をオフィスとして活用しています。住宅なのでスマートホームの最新デバイスを順次導入でき、オフィス空間そのものがスマートホームのショールームのようになっています。当社では社員が自宅にスマートホームデバイスを購入する費用も会社が負担しています。今はインターネットで調べれば情報はすぐに入手できる時代ですが、実際に体験することで初めて見えてくることもありますから、社員には「やってみる」ことを推奨し、そこで気づいたことを仕事にも活かしてほしいと伝えています。

――日本のスマートホーム事業を担う人材の育成はまだこれからという段階です。その点についてはどのようにお考えですか。

日本のスマートホーム事業は今まさに市場を開拓しようとしている段階で、人材が不足している点は否めません。でも、だからこそ未経験の人でも自分の得意なことを活かして参入できるのも、この業界の特徴です。当社の若手メンバーの中には、大学時代から当社の業務内容に興味を持ち、インターンを経て入社した社員もいます。先日、取引先の方に「彼は実は新入社員なんですよ」と伝えたところ、「知識が豊富でとてもそうは見えない。もっとキャリアのある人だと思っていた」と驚かれました。専門的な知識がほぼない状態からスタートしても、本人の意欲と周囲からのサポートがあれば、日本のスマートホーム事業に貢献できる人材として活躍することは十分に可能です。

海外市場の動向を見れば、5年後、10年後には、日本国内におけるスマートホーム市場はかなり拡大していると予想されます。市場拡大に伴って、スマートホーム事業の知見や経験を持つ人材のニーズも高まることが予想されるため、今のうちからこの業界でキャリアを積んでおくことは強みになるはずです。現時点でも、当社の社員に対して「ぜひうちの会社に来てほしい」と声をかけてくださる企業は多く、日本ではスマートホームのプロフェッショナルは希少人材であるがゆえに、さまざまな企業から必要とされる人材だといえるでしょう。

当社は現時点においては日本のスマートホーム市場を開拓していくことを第一に考えているので、社員が力をつけて独立・起業するという形でX-HEMISTRYを卒業し、この業界で活躍するようになってくれたら本望です。

我こそは挑戦してみたいという方にはぜひジョインしていただきたいですし、このような組織でスマートホーム事業に関する専門性を高めているプロフェッショナルからのアドバイスが欲しいとお考えの方は、ぜひお気軽にX-HEMISTRYにご相談いただければと思います。


スマートホームに精通する専門家集団によるスマートホームコラム

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弊社は、複数のスマートホーム事業を立ち上げた経験があるメンバーが揃っているので、スマートホームで暮らしや生活を豊かにしたい日本企業様向けのコンサルティングサポートを行っています。
スマートホーム関連技術のみならず、スマートホームを事業化するノウハウを惜しみなくご提供するエデュケーションプログラムも提供しています。弊社のオフィス兼ショールームにて、国内外のスマートホーム製品を実際にご覧になることも可能です。ご希望の企業担当者様はお気軽にお問い合わせください。

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