IFA2023 : 欧米では白物ならぬ色物家電がブーム

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スマートホームのプロ集団X-HEMISTRY代表の新貝です。
今回もIFA2023からのトピックで記事を書いてみたい。

昨年のIFA2022では、Samsungが”BESPOKE”という家電ブランドを全面的にプロモーションし、白物家電のカラーリングを自宅のインテリアに合わせてカスタマイズして購入できる新たな”白物”家電を打ち出してきた。

IFA2022(昨年)のSamsungブースではカラフルな家電が展開

どういうことかと言うと、BESPOKEブランドの家電を買うときに冷蔵庫のパネルのカラーリングを好きに指定して購入できるようになっている。

冷蔵庫の各扉のカラーリングをカスタマイズ指定できる

IFAはコンセプチュアルなモノでも展示されるCESと異なり実売される製品を中心に展示されるためこのBESPOKEブランド家電は海外では普通に売られている。BESPOKEはインテリアを前面に押し出した家電でもあるが、スマートホームのリーディングカンパニーSamsungが出しているだけに、スマート家電のブランドとしても知られている。

ベルリンの家電量販店Samsung家電コーナー(2022年の写真)


今年はアーティストMaurizio CattelanとフォトグラファーPierpaolo Ferrariによって設立されたTOILETPAPERとコラボした限定エディションの展示もされていた。

アート全開な冷蔵庫だが、これはこれでありかもなー、と

かと思うと、壁に溶け込むようなビルトイン型冷蔵庫も展示しているSamsungはスマート方向のみならず、インテリア面でも全方位。

扉が閉まっていると冷蔵庫だとわからない

実はこのシックな方向のトレンドは、ドイツのメーカーLIEBHERRが作り出したトレンドでもあり、去年に続き今年も同様の展示を展開していた。

閉まっている状態
開けた状態

これも昨年同様だが、LIEBHERRもMyStyleというポップな冷蔵庫やカスタマイズできる冷蔵庫を展示。

LIEBHERRのMyStyle
こちらもカスタマイズ注文が可能でLIEBHERRが作り出したトレンド

それに対抗するLGはもっと奇抜なアプリでいつでも冷蔵庫のカラーを変更できるMood Upを昨年から展開(今年も展示)

白物家電はスマート化だけじゃなく、インテリア面でも進化を遂げており、今後の展開も楽しみだ。


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著者 : 新貝 文将

スマートホームに特化したコンサルティングサービスを提供するスマートホームのプロ集団X-HEMISTRY株式会社の代表取締役。

2013年から東急グループでスマートホームサービスIintelligent HOMEの事業立ち上げを牽引し、Connected Design株式会社の代表取締役に就任。

2018年には株式会社アクセルラボの取締役 COO/CPOとして、SpaceCoreサービスの立ち上げを牽引。

2019年秋にX-HEMISTRY株式会社を設立。スマートホーム事業に関連するノウハウを惜しみなく提供する形で、多くの日本企業向けにスマートホーム事業のノウハウを伝授しつつ、数々のスマートホーム事業企画/立ち上げにも寄与。

リビングテック協会発行「スマートホームカオスマップ」の製作にも深く関わり、スマートホームのエキスパートとして日本のスマートホーム業界で認知されている。

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