こんにちは！X-HEMISTRYのマーケティング担当のRivaです。
今週の気になったスマートホームニュースはこちらです！
AI・機械学習
アメリカの最新ロボット研究:YouTubeで家事を学べる?!（2023年6月22日）
Robots learn to perform chores by watching YouTubeThe system uses video of a human to demonstrate the task, buttechcrunch.com
スマートホーム環境におけるロボットの学習能力は、長い間、広く注目されてきました。
単なるプログラムの命令に従うだけでなく、ロボットには適応力と学習能力が求められています。近年の研究では、動画を利用した学習アルゴリズムが特に注目を集めています。
カーネギーメロン大学（CMU）の研究チームは、人間の行動を記録した動画を用いてロボットシステムを訓練するアルゴリズムを開発しました。この先進的なアルゴリズムにより、ロボットは、実行環境がその訓練環境と全く同一である必要がなくなりました。
ロボットは動画から接触点や軌跡といった重要な情報を取得します。例えば、引き出しの開閉動作を考えてみると、取っ手が接触点であり、開閉の方向が軌跡になります。CMUの研究によれば、ロボットは多数の動画を観察することで、どの引き出しを操作するかを判断できるようになります。
訓練のためには大量のデータセットが必要となり、CMUのチームはEpic KitchensやEgo4Dなどのデータベースから動画データを取得しています。これにより、ロボットはより多様な環境に対応し、スマートホーム内の様々なタスクを効率的に実行することが可能となると期待されています。
ペット関連
Uahpet：スマートボールランチャー発売（2023年6月19日）
Uahpet’s iRetriever Ball Launcher safely volleys balls 80 ft | Digital TrendsUahpet’s next-level automatic iRetriever Ball Launcher not onwww.digitaltrends.com
ペット向けのボールランチャーは日本でも人気がありますが、それが必ずしも「スマート」なペットおもちゃとは言えません。
ボールを放り投げてペットを楽しませることは可能ですが、その距離には限りがあり、家の中の装飾品を傷つけるリスクもあります。また、思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。
そこで、Uahpetは高度な障害物回避システムを搭載したランチャーを開発しました。このボールランチャーは、競合他社の製品と比較して、ボールを最大80フィート飛ばすことができます。投擲距離は調節可能で、10フィートから80フィートまでの範囲で微調整できます。
さらに、障害物検知機能により、前方に物体がある場合、ランチャーは動作を停止し、家具やペットにボールをぶつける事故を防ぎます。これにより、使用時の安全性が大幅に向上します。
Uahpetは、犬や猫向けのさまざまなスマートペット用品を提供しています。例えば、自己発電可能なワイヤレスドッグドアベルは、犬の訓練に最適です。また、ペットが遊びながらおやつも食べれるディスペンサードッグパズルトイも提供しています。
エネルギー関連
Lunar Energy：自宅用バッテリーシステム「Lunar System」発表（2023年6月21日）
Lunar Energy’s home battery system is designed to make solar easier to useLunar System is the latest Tesla Powerwall challenger.www.theverge.com
Lunar Energyは、自宅での電力バックアップに特化した会社で、製品ラインナップに新たに「Lunar System」を加えました。
Lunar Systemは、全てを一つにまとめたハイブリッドインバーター、拡張可能なバッテリーバックアップシステム、そしてエネルギーコントローラーを提供し、太陽光エネルギーや電力グリッドからの電力を賢く管理します。
また、一つのアプリで全てを制御できるようになっています。さらに、余剰電力を売ることも可能で、Lunarはこれを「個人用発電所」と位置づけています。また、Lunar Energyのアプリには、予想外の停電などに対応できるようなサポート機能も含まれています。
Lunar Energyは、TeslaのPowerwallを含むエネルギー自立市場に参入しています。同社の創設者でCEOのKunal Girotraは、以前Teslaのエネルギー部門を統括し、Teslaの太陽光パネルとPowerwallの計画に携わっていた経歴を持つ人物です。
Lunar Energyの試算によれば、カリフォルニアの一般家庭では、20kWhのLunar Systemと5kWの太陽光パネルを導入することで、約7年で投資が回収できるとされています。
最後に
犬派の私からすると、今週一番気になるのはやっはりスマートボールランチャーです🐾
犬は元気いっぱいで、一方も怪我しやすいものですね。スマートホームの力を借りると、犬の安全だけでなく、飼い主や家具の安全まで守ることができて、きっとより楽しいペットライフを送ることができます。
スマートホーム界隈の技術者たちは、問題の大小を問わず、全てのニーズに対して平等に技術でアプローチすることによって、生活に実質的な変化をもたらします。
これからも、一緒にスマートホームの可能性を探っていきましょう！次週も、最新のスマートホームニュースとトレンドをお届けします。
スマートホーム技術は、私たちの生活を根本的に変えつつあり、その影響は家庭内のルーチンタスクから、ペットの世話、さらにはエネルギー管理に至るまで広がっています。最近のニュースは、この技術がどれほど進化し、多様化しているかを示しています。
まず、カーネギーメロン大学の研究チームが開発した、YouTubeの動画を観察して学習できるロボットの技術は、スマートホームロボットの将来に革命をもたらす可能性があります。この技術により、ロボットは特定の動作を学習し、さまざまな環境でそれらを適用する能力を獲得します。これは、ロボットが単にプログラムされたタスクを実行するだけでなく、実際の状況に適応し、新しいスキルを学習できることを意味します。この進歩は、スマートホーム環境におけるロボットの役割を大きく変え、よりダイナミックで対話的な存在にすることができます。
一方で、Uahpetのスマートボールランチャーは、ペットの遊びや運動のニーズに革新的な解決策を提供します。障害物回避システムを搭載することで、ペットと家具の安全を確保しながら、ペットを適切に運動させることが可能になります。このようなスマートペットケア製品は、ペットの健康管理と幸福の向上に大きく貢献し、ペットオーナーにとっては大きな安心材料となります。
また、Lunar Energyによる自宅用バッテリーシステム「Lunar System」の発表は、エネルギー管理における大きな一歩です。このシステムは、家庭でのエネルギー使用の最適化を可能にし、太陽光エネルギーの活用を促進します。また、余剰エネルギーを売却することができるため、エネルギーコストの削減と持続可能な生活の実現に寄与します。このようなシステムは、個人のエネルギー自立を促し、より持続可能な社会の構築に貢献するでしょう。
これらの技術革新は、スマートホームが単に家電製品をインターネットに接続すること以上のものであることを示しています。スマートホーム技術は、家庭内の日常生活、ペットの世話、そしてエネルギー管理の各領域で、より豊かで快適な生活を実現するための新しい可能性を開いています。しかしながら、これらの技術を取り入れる際には、プライバシーの保護やデータセキュリティの確保といった課題にも十分注意する必要があります。スマートホーム技術の発展は、便利さと安全性のバランスを
取りながら、より賢く、より持続可能な生活を目指すものでなければなりません。
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