【スマートホームニュース】Amazon独自OS・Vega・スマートガレージ

こんにちは!X-HEMISTRYマーケ担当のRivaです。今回もスマートホームニュースをお届けします!

目次

  1. Amazon関連
  2. Amazon、一部製品でAndroidから独自OS「Vega」への移行を開始
  3. Astro:移動式ロボット、ビジネス利用可能に
  4. アクセスコントロール
  5. Chamberlain:スマートガレージドアコントローラーMyQ非公式APIアクセス統合遮断
  6. 最後に

Amazon関連

Amazon、一部製品でAndroidから独自OS「Vega」への移行を開始

Amazon has begun replacing Android with its own software on some productsIt’s already on the Echo Show 5, and Fire TV could be next.www.theverge.com

Amazonが、Echo Show 5などの一部製品でAndroid(Fire OS)を置き換え、自社開発の新しいソフトウェアプラットフォーム「Vega」の導入を始めました。

Linuxベースで開発されたVegaの導入はすでに始まっており、Amazonは一部のパートナーに対してAndroidからの移行を予告しています。特にFire TVは、全世界で2億台以上の販売実績があり、開発者は新OSへの対応に迫られています。

この変更により、AmazonはFire TVやスマートディスプレイ、その他の製品からの広告収入をさらに増やすことができます。さらに、自社のペースでソフトウェアを最新の状態に保つことが可能になります。

ただし、Fire TVのユーザーからは、新しいカスタムOSがサイドローディングなどのパワーユーザー機能を削除する可能性に対する懸念の声も上がっています。

Amazonは2023年秋発表会で、AIによる会話型音声検索や「視聴した動画の続きを見る」機能など、Vegaの機能を披露しています。また、操作や利用をしていないアイドル状態のFire TVストリーミング製品でウィジェットやその他の情報を表示する「アンビエント・エクスペリエンス」などの機能も展開しています。

Astro:移動式ロボット、ビジネス利用可能に

Amazon’s Astro becomes a guard dog for business ownersAfter two years in invite-only limbo, Amazon’s Astro is findiwww.techhive.com

Amazonの移動式ロボット「Astro」は、一般消費者は家庭用としてはまだ購入できません。しかし、今日から「Astro for Business」として、店舗、オフィス、倉庫などのビジネス用途で利用できるようになります。このロボットは中小企業向けのモバイルセキュリティカメラとして機能し、HDペリスコープカメラを使って敷地内をパトロールすることができます。

「Astro for Business」の価格は2,349.99ドルで、サブスクリプションサービスは追加料金となります。サブスクリプションには、月額20ドルの「Ring Protect Pro」プラン、月額60ドルの「Astro Secure」プラン、月額99ドルの「Virtual Security Guard」プランがあります。これらを合わせると、ビジネスオーナーはAstro自体の初期費用2,349.99ドルに加えて毎月追加で179ドルの費用がかかります。

「Astro for Business」は、HDペリスコープカメラと暗視機能を搭載しており、ビジネス施設をパトロールし、監視映像を録画し、侵入者を検出した場合には警察を呼ぶこともできます。

Amazonは元々、家庭向けのロボットとしてAstroを2年以上前に発表しました。このAI搭載ロボットは、大きな車輪、スマートディスプレイ、多数のセンサー、ペリスコープHDカメラを備えています。

アクセスコントロール

Chamberlain:スマートガレージドアコントローラーMyQ非公式APIアクセス統合遮断

This smart garage door controller is no longer very smartMyQ just broke the rest of its smart home integrations.www.theverge.com

MyQスマートガレージドアコントローラーの開発元であるChamberlain Groupは、非公式APIアクセスを遮断し、多くのユーザーがHomebridgeやHome Assistantなどのプラットフォームで利用していたスマートホーム統合を断ち切りました。これは、Apple HomeKitやGoogle Assistantへの公式サポートをすでに終了していたことに続く措置です。ユーザーはMyQ機能を利用する代わりに、Meross Smart Wi-Fi Garage Door Openerのような製品を購入する必要が出てきました。

MyQは2011年に市場に登場した、市場で最初のコネクテッド・ガレージドア・コントローラーでした。2週間の休暇を始めるために空港に向かう途中、ガレージドアを閉めたかどうか思い出せず引き返さなければならないといった問題を解決しました。さらに既存のガレージドアオープナーに接続して、制御できるスタンドアローン製品であり、Chamberlain社とLiftmaster社のガレージドアオープナーに統合されています。しかし、Chamberlainは現在、スマートホーム統合できる正規品がないため、ユーザーは非公式の統合に頼っていました。

ChamberlainはMyQの公式パートナーとしてセキュリティ会社や自動車メーカーを挙げていますが、これらのオプションを利用するには月額料金が発生するものが多いです。現時点でIFTTTは唯一対応しているオープンスマートホームプラットフォームですが、有料サブスクリプションが必要となります。また、Home Assistantの創設者は、Chamberlainとの公式パートナーシップに関して何度かコンタクトを取ったものの、返答はないと述べています。

この変更により、約2万人のユーザーがこのソリューションを使えなくなりました。Chamberlainは新たに自動車メーカーとの提携を強化しており、ユーザー移行を促しています。しかし、これによってスマートホームプラットフォームでの操作が制限されるのは不可避です。

最後に

秋の発表会以降、今週もAmazonの動向が注目されていますね!Astroのようなロボットを活用したサブスクリプション型ビジネスに力を入れているようです。