#58 Amazonから21インチの巨大スマートホームハブ登場。HomePass2でスマートホームの機器情報の管理。

Echo show21 HomePass

最新「Amazon Echo Show 21」は21インチの巨大スクリーンでスマートホームハブも搭載

https://www.theverge.com/2024/11/20/24301489/amazon-echo-show-21-smart-display-price-specs-release-date

MatterとThreadサポートによりスマートホーム操作がさらに簡単に

Amazonは新型の壁掛け型スマートディスプレイ「Echo Show 21」を発表しました。このモデルは、2022年に発売された「Echo Show 15」の改良版で、21インチの大画面(1080p解像度)を備え、価格は399.99ドルです。また、改良版の「Echo Show 15」も299.99ドルで登場し、両モデルに共通する特徴として音質、カメラ機能、スマートホーム機能の向上が挙げられます。

高性能なディスプレイと音質改善

Echo Show 21は、Amazonによると没入感のあるサウンドを提供し、従来モデルの2倍の低音を実現。さらに「部屋適応技術」により、部屋の広さや環境に応じて音質を自動調整します。この技術により、どんな場所でも最適なオーディオ体験を楽しむことができます。改良されたカメラは、視野角が初代モデルの2倍以上に拡大し、ズーム性能が65%向上しました。また、ノイズ抑制機能が追加され、ビデオ通話の音声がよりクリアに聞こえるようになりました。この大画面モデルは動画視聴にも適しており、Fire TVが内蔵されているためAmazonのAlexa対応音声リモコンと連携して簡単に操作できます。

スマートホーム操作とローカル制御

両モデルは、Wi-Fi、Thread、Zigbeeラジオを搭載し、Matterコントローラーとしてスマートホームハブの役割を果たします。一部のスマートデバイス(ライト、スイッチ、プラグなど)はローカルでのコントロールが可能で、インターネットを介さず直接操作できるのも特長です。この機能は、今年発売された「Echo Hub」で初めて導入されています。

Wi-Fi 6E対応とカスタマイズ可能なウィジェット

新型モデルはWi-Fi 6Eに対応しており、ストリーミング速度が向上。Fire TVとしても使用でき、映画や音楽をスムーズに楽しむことができます。また、カスタマイズ可能なウィジェットが搭載されており、カレンダーやToDoリスト、ショッピングリストなどを画面上に配置可能。新たなオーディオウィジェットは、複数スピーカーでの音楽再生を簡単に設定できるように設計されています。

サイズと設置の利便性

筆者は現在Echo Show 15をキッチンで使用していますが、Echo Show 21の21インチディスプレイはカウンターには大きすぎる可能性があります。それでも、この新モデルは壁掛けディスプレイとしての利用を想定しており、部屋全体での操作性と視認性を向上させています。

価格と購入オプショ

Echo Show 21とEcho Show 15はAmazonで販売中です。両モデルともAlexa Voice Remoteと壁掛け用の装置が付属しており、カウンタースタンドは別売りです。これらの2つのモデルは、それぞれのニーズに合わせて設計されており、家庭でのスマートホーム体験をより快適にしてくれます。

まとめ

Amazonの新型Echo Show 21は、大画面ディスプレイとアップグレードされたスマートホーム機能により、家庭内での利便性をさらに向上させます。MatterやThreadのサポートにより、スマートデバイスとの連携も容易になり、スマートホームハブとしての利用が広がることが期待されます。また、Wi-Fi 6E対応やカスタマイズ可能なウィジェットなど、技術的な進化が随所に見られる新モデルです。スマートホーム環境を整えたい家庭にとって、これらの新型Echo Showは魅力的な選択肢となるでしょう。

HomeKit・Matter対応「HomePass 2」で簡単デバイス管理

https://9to5mac.com/2024/11/29/homekit-matter-homepass-managment-app/

HomePass 2は、HomeKitおよびMatterユーザーがアクセサリのセットアップコードや関連情報を一元管理するための必須アプリです。開発者Aaron Pearceによる完全リライト版で、より高速な同期、直感的な操作性、そして多くの新機能が追加されました。このアプリはiPhone、iPad、Macで利用可能で、AppleのCloudKitを活用した高速な同期機能を提供します。

主な新機能

1. Maintenance機能

HomePass 2の最大の目玉は「Maintenance」機能です。この機能により、アクセサリ、部屋、家全体の情報をApple Homeアプリから直接同期し、最新状態を保つことができます。同期は手動で確認する仕組みが採用されており、意図しないデータ変更を防ぎます。この機能は、特に多くのアクセサリを管理しているユーザーにとって、時間と手間を大幅に削減します。

2. QRコード対応の強化

HomePass 2は、アクセサリのペアリングにおいて可能な限りQRコードをデフォルトで表示するよう設定されています。手入力やテキストコードをスキャンする場合を除き、QRコードを活用することで、ペアリングプロセスを迅速化します。

3. ブリッジデバイスの保存

Hueデバイスのようなブリッジを介して動作するアクセサリも保存可能になり、それらのシリアル番号や関連データを一括管理できます。これにより、複数のアクセサリを管理する際の柔軟性が向上しました。

4. データ添付の柔軟性

ユーザーは、アクセサリ情報にメモ、画像、ファイル、リンクなどを添付できるようになり、データ管理の幅が広がりました。これにより、アクセサリの情報をより詳細に記録し、簡単にアクセスできます。

新しい料金体系

HomePass 2はサブスクリプションモデルを採用しており、以下の料金プランが提供されています:

  • 月額 $1.99
  • 年額 $9.99
  • 一回払いのライフタイムプラン $39.99

既存のユーザーは、過去の購入内容に基づき、追加料金なしで新機能を利用できます。これには、HomePass 2の新機能すべてが含まれており、既存ユーザーに対する配慮が見られます。購入履歴がアプリ内で確認できない場合は、サポートを通じて解決可能です。

アプリの利便性と新しい価値

HomePass 2は、HomeKitおよびMatterデバイスを多く利用するユーザーにとって、セットアップと管理プロセスを大幅に簡略化します。アクセサリのセットアップコードを一元的に保存するだけでなく、より迅速な同期やペアリング機能の強化により、日常的な操作を効率化します。また、新たな添付機能やデータ管理機能は、複雑なスマートホーム環境でもシンプルかつ効果的な管理を可能にします。

HomePass 2は、スマートホームの複雑さを軽減し、統一されたアクセサリ管理を実現するための重要なツールです。現在、App Storeで無料ダウンロード可能で、特にHomeKitやMatter対応デバイスを多数所有するユーザーにとって価値のあるアプリと言えるでしょう。この新バージョンは、スマートホームの管理体験を次のレベルに引き上げる革新的なソリューションを提供します。

X-HEMISTRY社員のひとこと

スマートホームのデバイスは、一つの用途だけでなく、一つのデバイスで複数の使い道ができるデバイスが増えてきているように思います。単体の機能として認められる、見た目が今の生活にも馴染むもしくはインテリア製が高く受け入れられる、もしくは元々ある機能を兼ね備えた機器として受け入れられていく…など、比較的「新しい」ものであるスマートホームにデバイスが、どのように生活に馴染んでいくのかとても楽しみです。今回登場したEcho Showは海外のニュースでも「huge screen」とにかく「巨大!」「大きい!」言われていますが、それはあくまでスマートディスプレイとして「巨大」なだけです。これがテレビやサブディスプレイだと考えると特別に巨大なものではありません。海外記事の筆者も「キッチンに置くには少し大きい」といった感想を述べていますが、日本の戸建によく見受けられるリビングダイニングといった間取りであれば、キッチンからもリビングからもディスプレイが見えて、くつろいでいる時に気軽に映画を視聴したり、調理中もタイマーをセットしたりレシピを見るのに使いやすそうだなと思います。

2つ目にピックアップした「HomePass」ですが、使い始めるとどんどん増えてしまうスマートホームデバイスを管理することのできるアプリです。一度接続してしまったデバイスや最近あまり使っていないデバイスがどれかは把握しておらず、設置した後には箱や説明書がどこかに消えてしまうこともあります。再設定する際に必要なセットアップコードや関連情報、さらにMatterにも対応しておりQRコードまで保存ができます。少々玄人向けですが、X-HEMISTRYのオフィスのように数百もデバイスが接続されている空間だと本当にセットアップコードなんてどこにいったか全く把握できていません。社員間でも互いにお試しをするためにデバイスの貸し借りをするのですが、その際も例えばスマートプラグを3つ接続しようものなら、どの個体がなんという名前でペアリングできたのか分からず「一斉に起動しなきゃよかった…」なんてこともあります。スマートホームが普及している海外ならでは、もしくはさらなる普及を見越して、コントロール方法の統一だけでなく、デバイス自体の情報の管理を統一するというのは個人的にありがたいソリューションだなと思っています。