こんにちは!X-HEMISTRYのマーケティング担当、Rivaです。
今週のスマートホームニュースでは、スマートホーム業界から離れることなく、不動産業界のAIや技術の最新海外動向を探っていきます。
2022年の調査によると、不動産DXに取り組むべきと考えている日本企業は98.4%に上ります。実際にDXに取り組んでいるか、予定している不動産企業は70%を超えています。
最近では、三井のリハウスの「AI査定」や東急リバブルの「AI相性診断」といった、AIの導入が進んでいる日本の不動産企業も増えています。
海外の不動産AIの事情は一体どうなっているでしょうか?また、スマートホームとの関係性はこれからどのような変化するのでしょうか?
さあ、不動産特集、始まります!🚗💨
物件探し
ZillowがAIによるバーチャル内見を提供(2023年6月23日)
Zillow taps into AI to power new immersive features in virtual home toursSeattle-based real estate technology company Zillow is leverawww.geekwire.com
米国の不動産テクノロジー企業Zillowが、AIを活用して、より没入感のある家のリストを作成し、家の売却を加速する新たな機能を導入しました。
新機能「Listing Showcase」は、写真機能とインタラクティブな間取り図を活用して、オンラインで見る家のリストをより見やすくしています。特長としては、家のレイアウトがイメージしやすい没入型のインタラクティブな間取り図や、写真、間取り図、バーチャルツアー間のシームレスな切り替え機能など、です。
また、AIが「Hero Image」と呼ばれる画像も選択してくれます。この画像には、購入者の好みに合わせた、インタラクティブな間取り図や部屋ごとの情報が反映されます。今後数ヶ月の間に新しい機能やAIを利用した機能が利用できるようになれば、AIが生成したインサイトの中から、住宅購入者にとって最も重要な住宅情報や特徴を選択し、リスティングでその特徴を強調することができるようになります。
現在、「Listing Showcase」の初期バージョンは、アトランタ、シカゴ、ロサンゼルス、サンディエゴ、シアトルで利用可能で、市場ごとに一部のリスティングエージェントに対してサブスクリプションで販売されます。
Zillowは最近の四半期決算で予想を上回るQ1の収益を報告し、低迷する住宅市場への対応を続けています。売却から購入、賃貸まで、不動産の様々な側面を取り扱う「ハウジング・スーパーアプリ」の開発に注目です。
Wahiの不動産プラットフォームにChatGPTプラグインが導入(2023年7月12日)
Digital real estate platform developer Wahi embracing AI in big way | IT World Canada NewsChatGPT applications are springing up everywhere, including awww.itworldcanada.com
不動産データ・分析専門のカナダの企業Wahiが、AIを大々的に導入し、ChatGPTベースの革新的なプラグインを開発しました。同社のCEOであるBenjy Katchen氏によれば、これにより「家を購入する旅がこれまで以上に便利になる」とのことです。
このプラグインは、ユーザーが特定の基準を満たす物件を見つけるために使うことができます。例えば、「トロントのエンターテイメント・ディストリクトまたはリバティ・ヴィレッジで80万ドル以下のコンドミニアムを探してくれますか?」とChatGPTに尋ねると、その基準に合った物件情報を提供します。
また、先月WahiはAIによる「不動産業者推薦システム」も導入しています。これは、消費者が最適な不動産業者を見つけるための情報とデータを提供することを目指しています。これらの新しいシステムを通じて、Wahiはカナダの不動産体験全体をより良いものにすることを目指しています。
以上のサービスは、AI導入を支援する組織であるVector Instituteと共同開発されました。本組織のFastlaneイニシアチブにより、WahiはAI専門家のネットワークを活用し、アイデアを実現に移すことができました。
不動産投資
不動産投資・物件管理のプラットフォーム Picket が2000万$を調達(2023年6月20日)
Real estate investment and property management platform Picket lands $20MThe News: Seattle startup Picket Homes raised $20 million towww.geekwire.com
不動産投資・管理プラットフォームであるPicket Homesは、シングルファミリーの賃貸物件の分析、購入、管理を支援するプラットフォームの開発を強化するために、2000万ドルを調達しました。
Picket Homesのプラットフォームは、米国内の25のレンタル市場で5000万以上の一戸建て物件を特集しており、機械学習モデルとデータを使用して、不動産物件のリストを投資家が選定できるようになっています。また、売却/賃貸価値、経費、キャッシュフロー、長期資産価値を予測するレポートを提供しており、トランザクションを促進しています。
このプラットフォームは、デジタルリース、スマートホーム、オンライン決済やメンテナンスリクエストなど、物件管理の機能も兼ね備えています。また、サービスチームへのアクセスや居住者用のモバイルアプリも提供しています。
これまで、不動産投資会社は、利用可能な住宅の数を減少し、住宅費用を上昇させるという批判を受けてきました。Picket Homesは、住宅体験を向上させるためのミッションを持つとし、レンタルの選択肢を増やすことで、供給の質に影響を与えると説明しています。
最後に
スマートホーム界隈だけでなく、不動産業界もAIの勢いがすごいですね。
半年前東京に引っ越した時、寒さの中で一軒づつ内見に行きました❄️
それでも、すべての情報を把握することが難しく、自分にピッタリの家を見つけたかどうか不安に思います。ZillowのAI内見やWahiのChatGPTベースのシステムがあれば、もっと簡単に自分に合った家を見つけられたのかな、と思ってしまいます。
スマートホームの導入から考えると、物件探しの段階で不動産のアプリを活用できれば、家中の電器やデバイスをアプリで操作してみたいという気持ちも生まれるでしょう!不動産業界のデジタル化やAIの導入により、スマートホームの普及に勢いが出ると思います。
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