【スマートホームニュース】メルセデス・スマート照明・Eve買収

スマートホームニュース

今週はスマートホームに限らず、特別に自動運転の情報もお届けします。

今週は特に、メルセデスの最新技術を興味ある方はお見逃しなく!

スマートホーム業界以外でも、Matterへの関心が深まりつつあり、どのような動きを導くのでしょうか?

さて、今週も世界中のさまざまなスマートホームニュースをお届けいたしますので、どうぞお楽しみに。

スマート照明

Vivintが独特のスイッチと電球を用いてスマート照明領域へ進出(2023年6月23日)

Vivint expands into smart lighting with unique switches and bulbsThe company’s new offering is based on Zigbee-based smart bulwww.techhive.com

スマートセキュリティに焦点を当ててきた北米のスマートホーム企業Vivintが、ユニークなスイッチと電球を採用したスマート照明システムの展開を発表しました。この革新的なシステムは新たな電気配線の必要なく、既存のスイッチの交換も不要という手軽さが魅力です。

Vivintのスイッチと電球は、自身で簡単に取り付けられるだけでなく、必要に応じてVivintの技術者による設置も可能です。同社のスマートスイッチは既存のスイッチに容易に取り付けられ、トグルスイッチとパドルスイッチのどちらにも対応します。バッテリー駆動のスイッチは配線不要で操作も簡単です。
加えて、Vivintのスマートホームシステムと完全に統合され、1つのハブで最大150個の電球を管理できます。

Vivintのスマート照明システムは、8個の電球、2つのスイッチ、およびZigbeeハブを含むパッケージで、価格は299.99ドルからとなっています。また、追加のスマートスイッチや電球も単品で購入可能です。

この進化したシステムにより、照明のスマート化は簡単になるだけでなく、他のVivintのセンサーやカメラとも連携可能です。さらに、照明のスケジューリングや不在時の自動点灯などの機能も提供され、日常生活を便利にします。

Matter関連

ABB、Eve Systemsの買収によりスマートホーム領域でのフットホールドを強化(2023年6月12日)

Eve Systems bought to help ABB get ahead in smart home techEve Systems, the maker of numerous smart home devices that suappleinsider.com

スイスの自動化および電化企業ABBが、スマートホームデバイスメーカーEve Systemsを買収、その地歩を固めました。この買収により、EveはABBの一部となりながらも、引き続き独立したブランドとして活動を続けます。

Eveは、HomeKitに対応した豊富なスマートホームデバイスで知られており、ブラインド、Flareライト、ルームセンサー、気象観測所などを含んでいます。この取引により、ABBは新たなスマートホーム接続規格であるMatterとThreadの分野でリーディングカンパニーの地位を確立します。

ABBがEveの買収に踏み切った理由は、単にEveの製品群への興味だけでなく、MatterとThreadという新しい技術に関するEveの深い知見を取り込むことにあると考えられます。

Matterは、異なるプラットフォームとの互換性を持つ統一されたスマートホーム規格で、一方のThreadは、迅速な応答と低消費電力を両立する新たな無線接続規格です。これらの技術はまだ開発初期段階にあり、Eveはこれらを活用した多くの製品を市場に投入しています。

ABBは、これらの製品を活用し、安全でスマートな省エネ住宅や建物の提供を加速させることを計画しています。

現在のところ、Eveはミュンヘンにある既存のオフィスを維持し、組織構成も現状のまま存続します。今後、ABBがEveを自社のチームに統合するか、独立したまま活動を続けさせるかについては、引き続き注視していく必要があります。

自動運転

カリフォルニア州、メルセデスの「Hands-off, Eyes-off」テクノロジーを公認(2023年6月13日)

Mercedes’ ‘Hands-off, Eyes-off’ Tech OK’d in CaliforniaDrive Pilot will be allowed to operate on highways across thewww.iotworldtoday.com

自動車産業に一石を投じる動きとなるかもしれません。ドイツの名だたる乗用車・商用車メーカー、メルセデスのLevel 3自動運転テクノロジー「Drive Pilot」が、カリフォルニア州によって公式に認可されました。

2024年モデルのSクラスとEQSセダンに搭載予定で、カリフォルニア州内のベイエリアからサンディエゴまでの高速道路での使用が可能となります。制限速度は40マイル/時で、明るい昼間の良好な天候条件下のみで使用が認められます。

ドライバーは簡単なボタン操作で運転制御を車に譲渡できます。Drive Pilotは車両の速度や車間距離を維持し、交通標識や障害物を認識して適切に反応します。将来的には、最大80マイル/時の速度での運転も可能になることを目指しています。

メルセデスは、このテクノロジーが安全性と技術革新のリーダーシップを示すものであると強調しており、顧客に価値ある時間を提供することを重視しています。

最後に

現在スマートホームは、多くの企業にとって新規事業の選択肢となっています。

ABBのようなオートメーション大手企業にとっても、スマートホーム業界で人気のあるMatterやThread技術を入手することで、自社のスマートビルなどに活用できるようになります。

スマートホーム業界内でも幅広い可能性があります。Vivintはスマートセキュリティからスマート照明に進出し、自社の長所をうまく活かして、セキュリティ機能を発揮できる照明を開発しました。

また、今回の記事では触れられていませんが、メルセデスは既に2020年にスマートホームとの連携を実現し、車から家中のデバイスを制御できるようになりました。

Hey Mercedes, Turn My Car Into a Smart Home Control Center on WheelsStarting with the S-Class in 2021, Mercedes owners will be abwww.pcmag.com

X-HEMISTRYでは、こうした企業の特徴に合わせたカスタマイズソリューションを提案するだけでなく、実現までの過程でサポートいたします。

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スマートホームと自動化技術の世界は、日々進化し続けており、Vivintのスマート照明システムの展開、ABBによるEve Systemsの買収、そしてメルセデスの「Hands-off, Eyes-off」自動運転テクノロジーのカリフォルニア州での公認といった最近の動きは、この分野の急速な発展を示しています。

まず、北米のスマートホーム企業であるVivintがスマート照明領域に進出したことは、スマートホーム技術の範囲が広がり続けていることを示しています。Vivintの新しい照明システムは、既存のインフラに容易に統合できる手軽さを提供し、ユーザーが自宅の照明をより柔軟に制御できるようにします。特に、照明のスケジューリングや不在時の自動点灯などの機能は、セキュリティと利便性の向上に寄与します。このようなイノベーションは、ユーザーが自宅の照明を自在にカスタマイズし、環境に合わせて調整できるようにすることで、より快適で効率的な生活空間を実現します。

次に、ABBがEve Systemsを買収したことは、スマートホーム技術分野での戦略的な動きとして注目に値します。この買収により、ABBはMatterやThreadなどの新しいスマートホーム接続規格の分野でリーダーシップを確立することを目指しています。これらの技術は、スマートホームデバイス間の互換性と接続性を向上させ、ユーザーにとってよりシームレスな体験を提供することを可能にします。このような動きは、業界における競争力を高め、消費者にとってより多様で高品質なスマートホーム製品の選択肢を提供することにつながります。

最後に、メルセデスの「Hands-off, Eyes-off」自動運転テクノロジーがカリフォルニア州で公認されたことは、自動運転技術の進展とその実用化に向けた重要な一歩を示しています。この技術は、ドライバーが運転操作から完全に手を離し、目を離すことができるレベルの自動運転を実現し、移動中の時間をより有効に活用できるようにします。このような進展は、将来的には交通の安全性の向上、渋滞の緩和、そして交通に関連する環境負荷の低減に貢献する可能性があります。

これらの進化は、テクノロジーが私たちの生活をどのように変革し、より便利で快適なものにしているかを示しています。しかし、これらの技術の実装にあたっては、プライバシー、セキュリティ、そして倫理的な問題に対する慎重な検討が

必要です。特に、スマートホームデバイスや自動運転車に関連するデータの取り扱いには、透明性とユーザーの同意が不可欠です。技術の進歩を享受する一方で、これらの懸念に適切に対処し、ユーザーの信頼を維持することが、持続可能な発展には欠かせません。


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