青森県弘前市発のスマートAIセキュリティサービス:ALARM.COM「イーデバ」の誕生秘話

こんにちは、X-HEMISTRY の若林です。 

この度、日本のスマートホーム業界の革新者たちに迫る YouTube 企画「スマステ」をスタートします! 

「スマートホームステーション」=「スマステ」とは、X-HEMISTRYがスマートホーム業界のプロフェッショナルの皆さんへインタビューを行わせていただき、専門家や企業の取り組みを発信し、皆様へお届けする企画となっております。 

初回配信は 9 月 2日です。 

また、YouTubeと合わせて「スマートホーム」でもインタビュー記事を公開します。初回ゲストは、AIスマートセキュリティーカメラサービスを急成長させている株式会社インベントワンダーの田中さん。革新を追求する田中さんの貴重なお話をお聞きしました。お見逃しなく! 

「日本のスマートホームプレーヤへのシリーズ化インタビュー」企画では、スマートホーム市場への参入方法や現状、未来を探ります。キーパーソンへのインタビューを通じて、市場の認知度向上と参入方法の明確化を目指し、YouTubeと弊社オウンドメディア「スマートホーム BASE」でも発信します。 

スマートホーム市場へ参入を検討している方スマートホーム事業を立ち上げたい方 

スマートホーム市場に関心を持つ方、既にスマートホーム市場に参入しているが、新たな知見やパートナーシップを求める方など 

ぜひこのインタビューシリーズをご覧いただき、「スマートホーム」を通じて未来の暮らしやビジネスの可能性を一緒に広げていきましょう! 

また、前回ご紹介させて頂いた田中さんとの関係性や今後の展望についても語っていただきました。

イーデバがどのように成田さんのビジネスに影響を与えたのか、その真相に迫ります。  

YouTubeチャンネル 「Smart Home Station」が始まります!

X-HEMISTRY のYouTubeチャンネル 「Smart Home Station」のエピソード1では、青森県弘前市へ伺いイーデバ田中秀太氏へインタビューを行わせて頂きました。

「イーデバ」誕生の秘話や田中秀太氏の熱い想いをお話し頂きました。是非ご覧下さい!

こちらのURLからぜひご覧下さい!

チャンネル登録、高評価、コメントよろしくお願い致します!!

田中さんと若林

<田中さんのご紹介> 

株式会社インベントワンダー(i-wonder)は、青森県弘前市を拠点に、最先端のAIスマートセキュリティーシステムを提供する企業です。主に以下の分野に焦点を当てています: 

スマートセキュリティー: 高度なカメラやセンサーを用いたセキュリティシステムを提供し、一般家庭や法人向けに安全で効率的な監視ソリューションを提供しています。 

スマートホーム技術: スマートロックやセンサー、オートメーションデバイスなど、先進的なホームオートメーションを提案し、ユーザーの生活をより便利に、安心にする製品を展開しています。 

地域密着型: 青森県内でのネットワーキングや地域密着型のアプローチを重視し、地元の強みを生かして事業を展開しています。 

公式サイトでは、同社のサービスや製品情報、企業のビジョンなどが紹介されています。 

https://i-wonder.co.jp

若林
若林

皆さん、こんにちは。X-HEMISTRYの若林です。今日はスマステの初回放送ということで、AIカメラサービスで事業拡大されている株式会社 INVENT WONDER 代表取締役田中秀太さんにインタビューをさせていただきたいと思います。田中さん、本日はよろしくお願いします。 

早速ではありますが、田中さん、簡単に自己紹介をお願いします。 

田中さん
田中さん

株式会社イベントワンダーの田中と申します。 

よろしくお願いいたします。 

私は3年前に東京からUターンしまして、2年前に創業しました。 

地域に最先端のスマートセキュリティを提供しています。

若林
若林

東京にいらっしゃったときは、どのような職業につかれていたのですか? 

田中さん
田中さん

水道事業をメインにしたベンチャーです。新しいことに挑戦する会社でした。 

例えば、空前のタピオカブームの火付け役になったのは前職です。 

当時の社長が台湾に水道事業の支店を作ろうと視察に行った際に、タピオカミルクティーと出会い美味しさに感動し、これをやりたいと言って代官山に出店しました。 

それが2年ほどで爆発的にヒットして、一大ブームになりました。 

また、今では当たり前になったストレッチ素材の洗えるスーツを世界で初めて作りました。 

会社設立10周年を迎えた際に作業服をリニューアルすることになり、デートにも着ていけるようなスーツ型の作業服を作ろうという意見がきっかけで生地から開発を始めました。 

プロトタイプは正直カッコ悪かったのですが、改良を重ねるうちにカッコいいものに仕上がりました。 

すると顧客のマンション管理会社から、高級マンションの管理員に着用させたいと要望があり、それがきっかけで製品化されてからは様々な企業に採用され、各業界の著名人にも愛用されるヒット商品になりました。 

私は設立3年目に入社し、毎年売り上げが倍増するような貴重な時期を経験させていただきました。 

メインの水道事業は、分譲マンションの給水管を洗浄する技術で多くのニーズを生み出しました。 

私は東京で入社してから大阪支店、福岡支店と転勤し、東北支店の立ち上げを担当した後に東京に戻りました。 

若林
若林

東京から青森に帰られた、理由はなんですか? 

田中さん
田中さん

それこそまさに御社との出会いです。 

御社の隣の3階建てのビルが前職のオフィスで、私は当時支店長をしていました。 

隣に新しい建物が建築されていることを知っていましたが、竣工後「隣でオフィスを構えたX-HEMISTRY株式会社の大津と申しますが・・・」と電話がありました。その電話で、水道関係の新規事業開発に協力してほしいと依頼されました。 

事業と関係ない内容なのでお断りしようかとも思いましたが隣の建物だったこともあり、近所付き合いを考え一度お話を伺うことにしました。 

そしてオフィスを訪れると、大津さんの他に新貝さん、眞田さんがお出迎えくださり、スマートホームのお話とご依頼の件についてのご説明がありました。具体的には、大手保険会社の漏水デバイスの開発に協力してほしいという内容でした。 

漏水デバイスの開発には専門的な知識が必要で、外部の水道会社の協力が不可欠という結論に至ったと伺いました。 

その時に私は、初めてスマートホームという分野に触れました。

若林
若林

X-HEMISTRYと出会って、そしてスマートホームを初めて触れて、そこから少しずつ今のサービスを思い描いていたのですか? 

田中さん
田中さん

AIやデジタル技術は、少子高齢化が進む現代社会において不可欠なものだと感じました。 

また、御社の皆さんが純粋に仕事を楽しんでいる姿も印象的でした。 

保険会社の開発で設置試験を行った際に、皆さんが情熱を持って楽しそうに取り組んでおられました。 

御社は素晴らしい会社だと感じましたし、そのような姿にとても強く惹かれるものがありました。 

自身が前職へ入社した当初のベンチャー独特の高揚感を思い出したのかもしれません。  

若林
若林

青森に帰られる決断をされ、生まれ育った弘前市に戻られることでどのように地域に貢献しようと考えましたか?  

田中さん
田中さん

私の地元の青森県弘前市では人口が減少し、少子高齢化が進んでいます。 

そのため省力化が重要で、AIやスマートホーム、デジタルの力を最大限に発揮する仕組みが必要だと考えました。 

最先端IoTの提供で地元に貢献できると思ったので事業立ち上げを決めました。 

X-HEMISTRYの皆さんとの出会いと、スマートホームという分野との出会いのおかげです。 

若林
若林

事業立ち上げの際は1人で全てを行いましたか? 

田中さん
田中さん

1名です。 

若林
若林

その際にサポートしてくれた方はいますか? 

田中さん
田中さん

父に監査役で入ってもらっています。 

若林
若林

お父様は何をされていらっしゃるんですか? 

田中さん
田中さん

株式会社ジェイエスイーというソフトウエア開発の会社を弘前市で経営しております。 

一からソフトウエアを作れることが強みの創業26年の地元企業です。 

若林
若林

事業立ち上げの際に様々なご苦労があったかと思うのですが、当時のご状況など教えていただいてもよろしいですか。 

田中さん
田中さん

やることが沢山でとても忙しかったのですが苦労したという自覚はないです。 

今もそうですが、むしろ楽しいことが多いです。 

例えば計画を立てて、ターゲットを決めて、具体的な行動を決めます。 

それを実行して結果に繋がると、とても嬉しいですよね。 

「イーデバ」という商品名は津軽弁で覚えやすく、キャッチーだと思います。 

また、サービスの基盤となる製品はアメリカのALARM.COM社の最先端のデバイスになりとても高品質です。 

ですので今後はブランドの認知を広げていくことが重要だと考えています。 

認知を広げるためには、まずは小さな工事から経験と実績を積むことが大切だと考え、一般家庭からご提案することにしました。 

弘前市の5万5000世帯にチラシを投函したところ2週間から1か月後に反応がありました。 

そしてお問合せの中では、一般家庭からのご注文の他に、地元有名企業からのご注文も頂けました。 

納品後にお客様の声をいただいたことで、様々な企業にご提案しやすくなりました。 

若林
若林

イーデバのサービスの内容を教えていただけますか? 

御社のサービスの特徴や、内容を教えてください。 

田中さん
田中さん

ALARM.COM社のAIカメラを主軸にしています。 

このAIカメラは従来の防犯カメラの機能だけでなく、人数分析などの商業分析にも利用できます。 

また、一般家庭にもご利用しやすい価格帯なのも強みです。 

ご自宅や職場で今何が起こっているのかを、AIが判別して通知する機能があるので、持ち主に情報を提供する主体的なカメラとして販売しています。 

若林
若林

ALARM.COM社について教えていただけますか? 

田中さん
田中さん

アメリカで2000年に創業された、米株式市場NASDAQに上場している会社です。 

スマートホームセキュリティーという分野では世界最大規模の会社で私も実際にHQ(ヘッドクオーター)に行きましたが、そこでは最新の研究がされていました。 

各フロアやオフィス、デモハウスや展示場を見ましたが本当に新しいことをやっている会社という印象です。 

若林
若林

数ある企業からALARM.COM社を選んだ理由を教えていただけますか? 

田中さん
田中さん

ALARM.COM社のAIカメラは、非常に画質が綺麗で広範囲を撮影できます。 

そしてAI機能に汎用性があります。 

他社の多くのAIカメラは、ソフトウェア使用料が高額でマニアックな機能を備えていることが多いのですが、同社のカメラはそこまでマニアックではありません。 

その分価格が抑えられているため、一般家庭にも導入しやすいのが強みです。 

販路を選ばずご提案できる点に可能性を感じました。 

ALARM.COM社のアプリインターフェース
若林
若林

ALARM.COMのカメラサービスを立ち上げるまでの期間はどのくらいでしたか?  

田中さん
田中さん

約1年です。 

若林
若林

「イーデバ」サービスの販売の為のマーケティングは行っていますか? 

田中さん
田中さん

弘前市の人口や産業などを考え、一次産業やそれらに関連する施設への導入を進めたいと考えています。 

若林
若林

イーデバサービスでは競合他社の差別化はどのようにされていますか? 

田中さん
田中さん

やはり地元企業というところが大きな強みかと思います。

都会では企業の所在地にこだわる方は少ないと思いますが、地方では地元企業ということがブランドになります。 

最近のニュースだと、地元警備会社と駆けつけ対応を可能にする提携を始めました。 

また、弘前警察署と地元工務店2社と弊社との4者による、新築住宅に警察認定の高性能防犯カメラを無料設置する協定を、8月26日に締結します。

高品質なのはもちろんのこと、地元企業ならではのサービスと対応の速さを大切にしています。

若林
若林

イーデバはどのようにしてお客様を獲得をされていますか? 

田中さん
田中さん

最近は企業間の取引に力を入れています。 

企業に直接販売するというよりも、防犯カメラなどを販売する会社との提携を重視しています。 

協力会社と一緒に販路を拡大するイメージで進めています。 

例えば、イーデバの代理店や、警備会社との提携、警察署と工務店との防犯カメラ設置促進協定などがあります。 

他には、口コミや紹介が増えてきました。 

商工会議所や、その他の経営者団体で知り合った方からの紹介も多いです。 

とてもありがたいお話しですし、ブランドが認知されてきた実感があり嬉しく思います。 

若林
若林

商品を販売してお客様から感謝された事や、感動、びっくりされた事などなどあれば教えてください。 

田中さん
田中さん

「お宅のカメラを入れたことで、私は大きな安心を買った」と仰っていただいたことがあり、とても嬉しかったです。 

他にびっくりしたお話しだと、お客様の庭にネズミの死体があり、誰かの嫌がらせかと思い過去のクリップ動画を確認したところ、猫が運んできた映像が『動物』と識別されて残っていたそうです。誰かからの嫌がらせじゃなかったことを確認できて安心した、というお声をいただいたのも印象的です。  

若林
若林

カメラはどのような対象物を検知できるのでしょうか? 

田中さん
田中さん

「人」「動物」「車」を識別して、選んだ対象だけ検知、録画、ユーザーへ通知を送ることができます。 

「人」だけの検知や通知も可能です。 

若林
若林

動物による農作物などの被害にも役立てる可能性はありますか? 

田中さん
田中さん

もちろんあります。最近はクマ被害も深刻ですし。  

若林
若林

どのような場所にカメラを設置される方が多いですか?? 

田中さん
田中さん

病院から工場、小売店、飲食店、普通の企業から一般家庭まで、幅広く設置が進んでいます。 

資材置き場など屋外の設置も増えており、多岐にわたる場所で活用されています。 

イーデバで展示されているALARM.COM社のカメラ
若林
若林

現在弘前を中心にサービスを展開されていますが、今後弘前市以外の場所へのサービス拡大は検討されていますか? 

田中さん
田中さん

仙台市を視野に入れています。 

弊社は東北地方で唯一のALARM.COM社認定マスターディーラーなので、サブディーラーという形で代理店や提携会社を増やす動きを進めています。 

ALARM.COM社との連絡やデバイスの輸入は弊社がしっかり対応し、協力会社には販売に集中していただける環境を作れるように努めます。 

若林
若林

ALARM.COM社ですが、カメラのデバイス以外にも様々なデバイスがつながることで有名なプラットフォームだと思いますが、カメラサービス以外の今後の計画などありますか? 

田中さん
田中さん

現在はスマートロックも販売しております。 

スマートロックで鍵が開いた瞬間にカメラで録画をするなど 

そういう使い方でお客さんに導入はしています。 

そのほかではセンサーも導入しています。 

現在はカメラの需要が非常に多いのでカメラサービスがメインになっていますが、スマートホームやオートメーションデバイスもどんどん進めていきたいと思っています。  

若林
若林

田中さんが目指す今後の展望など、お聞かせいただいてもいいですか? 

田中さん
田中さん

実は現在、御社の眞田さんと漏水検知デバイスを開発しています。 

水道管内の微量な流量を検知するデバイスで、販路は分譲マンションを主に考えています。 

完成した際にALARM.COM社とも協力し、海外にも売りたいと考えています。 

そして長期の展望では、少子高齢化の進む地元弘前を人口減とは関係なく夢と希望にあふれた未来にすることです。 

それが私の最終的な目標というか、やりたいことです。 

若林
若林

田中さん、本日は貴重なお話ありがとうございました。これからスマートホーム事業を始めようと考えている方も非常に参考になったかと思います。 

本日は本当にありがとうございました!

番外編:「イーデバ」の由来を田中さんが教えてくれました!

「イーデバ」ロゴ
田中さん
田中さん

「イーデバ」のデザインと由来についてお話しします。 

デザインについては、リンゴのような形ですが上部の小さな丸が「人間」を表しています。 

下部の大きな丸は、大きくて柔らかいAIロボットを表していています。例えるならベイマックスのようなイメージです。 

AIロボットのヨギボーのようなクッションに、人間が包まれて安心し、快適にくつろいでいる様子を表しています。 

由来については、「良いデバイス」という意味と、エレクトリックデバイス(頭文字「E」)という意味、「いいね!」という意味の津軽弁「いいでば!」を掛け合わせて生まれました。 

お客様に「イーデバを使って良かった」と仰っていただきたい、そのような思いを込めて命名しました。

最後に  

イーデバは、最先端の AI 技術を駆使したスマートセキュリティで、安全で快適な場所に変えるお手伝いをしています。青森県弘前市を拠点に、セキュリティカメラやスマートロック、先進的なセンサーを取り入れたトータルセキュリティソリューションを提供中です。  

「イーデバ」の AI スマートセキュリティは、ただの防犯を超えて、生活全体を見守り、サポートしてくれます。  

例えば、スマートカメラで家の様子をどこからでも確認できたり、スマートロックで鍵の管理が簡単にできたりと、便利さと安心感を提供しています。地域密着でお客様一人ひとりに寄り添い、日々の生活をもっと安心で便利にするイーデバのスマートセキュリティ。あなたもイーデバで、未来の安心と快適を手に入れてみませんか?  

https://i-wonder.co.jp